檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

琉生の手が、わずかに強くなる。

離さない。

そのことに、心臓が大きく鳴った。

「……部屋戻そうとしてただけだ」

低い声。

いつも通りの顔。

でも。

隣にいる私だけは分かる。

空気が違う。

「ふーん」

凛月は小さく笑った。

笑ってるのに。

目だけが、笑ってない。

「ならなんで、そんな手握ってんの?」

その瞬間。

空気が凍りついた。