檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜



「……何隠してる?」

低い声が、廊下に落ちる。

静かなのに。

それだけで空気が重くなる。

琉生は何も答えない。

私の手を掴んだまま、動かない。

その沈黙が、余計に怖かった。

「……琉生」

もう一度、凛月が名前を呼ぶ。

今度は少しだけ低い。

「離せ」

短い一言。

命令だった。