檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

琉生は手を離さない。

そのことに、余計に緊張が走る。

「……部屋戻そうとしてた」

低く返される声。

嘘。

でも、完全な嘘じゃない。

凛月は何も言わない。

ただ、じっと見ている。

その視線が、鋭く細くなる。

「……そうか」

静かな声。

でも——

信じてない。

それが分かる。

「愛葉」

名前を呼ばれて、体が震える。

「こっち来い」

逆らえない声。