檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

静寂が落ちる。

重い沈黙。

ゆっくりと振り返る。

少し離れた廊下の先。

そこに立っていたのは——

凛月。

目が合った瞬間、背筋が冷える。

その視線が、真っ直ぐ琉生へ向く。

そして。

繋がれたままの手へ落ちた。

空気が、変わる。

「……何してんだ」

静かな声。

怒鳴ってない。

でも、それが逆に怖い。