檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


深夜。

愛葉は静かに立ち上がった。

部屋の時計を見る。

約束の時間。

胸がうるさい。

怖い。

それでも。

足は止まらなかった。

扉へ向かう。

ドアノブへ手を掛ける。

そして。

ゆっくり開いた。

運命の夜が始まる。

その先には。

自由か。

それとも――。

もう後戻りはできなかった。