檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


長い沈黙。

凛月は俯いていた。

拳を握る。

震えるほど強く。

そして。

初めて理解した。

愛葉を苦しめていたのは。

他の誰でもない。

自分だったのだと。

凛月はゆっくり目を閉じる。

そして小さく呟いた。

「……遅かったか」

その声は。

今にも壊れそうだった。