檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「凛月」

名前を呼ぶ。

昔みたいに。

自然に。

その呼び方に。

凛月の目が揺れた。

二年前。

愛葉は確かにそう呼んでいた。

「久しぶりだな」

凛月が小さく笑う。

だけど。

その笑顔はどこか寂しかった。