檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「行きたい」

小さな声。

だけど。

はっきりしていた。

琉生の目がわずかに揺れる。

愛葉は続けた。

「帰りたい」

涙が溢れる。

「もう一度ちゃんと生きたい」

震える声。

それでも。

もう迷わなかった。