檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


蒼依と別れた後。

愛葉は一人で部屋へ戻った。

涙はもう止まっている。

でも。

胸の奥は温かかった。

嫌われていたわけじゃなかった。

ずっと苦しんでいたのは。

蒼依も同じだった。

「蒼依くん……」

小さく名前を呼ぶ。

その時だった。

窓から小さな音が聞こえた。