檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


蒼依は目を閉じる。

抑えていた感情が溢れそうだった。

「俺は」

低い声。

「あなたを見たくなかった」

愛葉が固まる。

蒼依は続けた。

「また傷付くところを」

「また泣くところを」

「また助けられないところを」

その声は震えていた。