檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


琉生は何も言わない。

否定もしない。

肯定もしない。

ただ。

真っ直ぐ凛月を見ていた。

その沈黙が。

何よりの答えだった。

凛月は拳を握る。

胸の奥に生まれた感情。

それは怒りではない。

恐怖だった。

愛葉を失うかもしれない。

そんな予感が。

初めて凛月の心を締め付けていた。