檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


部屋の扉を開ける。

愛葉が窓の外を見ていた。

「愛葉」

名前を呼ぶ。

愛葉が振り返る。

そして笑う。

「凛月」

昔なら嬉しかった。

その笑顔だけで満たされた。

なのに。

今は違う。

どこか無理をしているように見えた。