檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「忘れるか」

琉生は短く答える。

海里は苦笑した。

「だよな」

そして空を見上げる。

「あの時」

少し間を置く。

「お前に任せたのは俺だ」

風が吹く。

琉生は何も言わない。

その沈黙が肯定だった。