檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「そして」

蒼依が言う。

「愛葉さんは逃げた」

違う。

蒼依は首を横に振る。

「違うな」

小さく呟く。

そして愛流を見る。

「逃げたんじゃない」

「逃げるしかなかった」

その言葉が胸に刺さる。