檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「は?」

思わず声が漏れる。

蒼依は続けた。

「逃げるしかなかったんです」

静かな声。

だけど重い。

愛流は理解できない。

愛葉は総長の彼女だった。

総長は愛葉を誰より大切にしていた。

それなのに。

「どういう意味だよ」

低い声で聞く。