檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「蒼依」

呼ばれる。

蒼依が顔を上げる。

「何ですか」

相変わらず無愛想だ。

愛流は深呼吸する。

そして。

ずっと聞きたかったことを口にした。

「俺だけ知らないことあるよな?」

蒼依の目がわずかに揺れた。