檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


愛葉の目に涙が浮かぶ。

海里は困ったように笑った。

「やっぱ苦しいんだろ」

優しい声だった。

責めるでもなく。

問い詰めるでもなく。

ただ心配している声。

愛葉は唇を噛む。

そして。

初めて頷いた。

小さく。

本当に小さく。