檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「覚えてるか」

海里が言う。

「俺がお前に言ったこと」

愛葉は目を瞬く。

海里は視線を逸らした。

そして静かに言う。

「苦しいなら言えよ」

その瞬間。

過去の記憶が蘇る。

公園。

夕暮れ。

優しい声。

全部。

昨日のことみたいに思い出した。