檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


琉生が帰った後も。

愛葉は眠れなかった。

頭を撫でられた感触が残っている。

凛月とは違う。

優しいのに。

何も求めてこない。

不思議な温かさだった。

窓を見る。

もう琉生はいない。

それなのに。

少しだけ安心している自分がいた。