檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


琉生はゆっくり愛葉を見る。

そして。

静かな声で言った。

「だから連れて行く」

愛葉の目から涙が溢れる。

琉生は少しだけ困ったような顔をした。

そして初めて。

そっと愛葉の頭に手を置く。

優しく。

本当に優しく。

「今度は失敗しねぇ」

その言葉は。

二年前の約束の続きを告げるようだった。