檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


部屋の中は静かだった。

時計の音だけが響いている。

愛葉はベッドの上で膝を抱えていた。

眠れない。

目を閉じても。

凛月の顔が浮かぶ。

昔の優しい凛月。

今の苦しそうな凛月。

どちらも本物だった。

だから余計に苦しい。

涙が一粒零れ落ちた。