檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


窓の外。

暗闇の中。

一つの人影が立っていた。

黒瀬琉生。

部屋の明かりを見上げている。

二年前。

助けた。

だけど守れなかった。

今度こそ。

もう迷わない。

琉生は静かに目を閉じる。

そして。

誰にも聞こえない声で呟いた。

「今度は連れて行く」

その決意は。

誰にも止められなかった。