檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


愛葉は膝を抱えた。

涙が落ちる。

止まらない。

好きだった。

今でも嫌いじゃない。

でも。

もう苦しい。

一緒にいることが。

息をすることが。

全部。

苦しかった。

「……帰りたい」

小さな呟きが零れる。

誰にも届かないはずだった。