檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


琉生の目が細くなる。

海里は苦笑した。

「二年前もこうだった」

低い声。

後悔を滲ませるような声。

「あの時も気付いてた」

風が吹く。

海里は空を見上げた。

「でも止められなかった」

その言葉に。

琉生は何も返さなかった。