檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「顔怖ぇぞ」

後ろから声がした。

振り返る。

海里だった。

壁にもたれながらこちらを見ている。

琉生は何も言わない。

海里も無理には聞かなかった。

しばらく沈黙が続く。

やがて。

海里がぽつりと呟く。

「また同じことになりそうだな」