檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「そんなことないよ」

そう言う。

でも。

声に力が入らない。

蒼依は知っていた。

愛葉が限界に近いことを。

そして。

総長が止まれなくなっていることも。

「愛葉さん」

静かな声。

「あなたは優しい」

愛葉は顔を上げる。

蒼依は少しだけ苦しそうに笑った。