檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


その日の帰り道。

凛月はいつも通りだった。

手を繋いで。

体調を気にして。

家まで送ってくれる。

優しい。

本当に優しい。

なのに。

蒼依の言葉が頭から離れない。

――離しません。

その時。

凛月がふいに立ち止まった。

「愛葉」

名前を呼ばれる。

「ん?」

顔を上げる。