蒼依は少しだけ迷う。 本当はもっと言いたい。 でも。 今の愛葉はまだ凛月が好きだ。 だから。 全部は言えない。 「苦しくないですか」 その問いだけを投げる。 愛葉は答えられない。 沈黙。 風だけが吹く。 そして。 気付いてしまう。 答えられないこと自体が答えだと。