檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


「そんなことないよ」

反射的に否定する。

蒼依は何も言わない。

ただ静かに見ている。

その視線から逃げたくなる。

「愛葉さん」

名前を呼ばれる。

優しい声だった。

「本当に大丈夫ですか」

その一言が。

胸の奥に刺さった。