檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


倉庫へ着いた愛葉は。

入り口の前で足を止めた。

中から聞こえてくる笑い声。

昔は安心した場所。

好きだった場所。

それなのに。

今は少しだけ怖い。

扉に手をかける。

その瞬間。

中から凛月の声が聞こえた。

「愛葉来たか?」

その声に。

胸がぎゅっと締め付けられる。

好き。

今でも好き。

だけど。

その気持ちだけではどうにもできない何かが。

少しずつ大きくなっていた。