檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


夕方。

解散したあと。

待ち合わせもしていないのに。

駅前には凛月がいた。

「凛月?」

驚いて声を上げる。

凛月は少し笑った。

「迎え」

当たり前みたいに言う。

「来てたの?」

「近く通っただけ」

そう言うけれど。

たぶん嘘だ。

初めてそう思った。