♪♪♪
昼休み、中庭で同じクラスの莉子とお弁当を食べる。
「え! ショーンがパ…もがっ」
大きな声を出す莉子の口を、思わず手で覆う。
「声が大きいよ!」
「ごめんごめん! だけどショーンが果音のパパなんて、本当?」
今度はわたしに顔を近づけてヒソヒソ声。
「んー……あくまでもわたしのカンだけど、当たってる気がする」
「果音のカンは結構当たるもんね。隠し子ってやつ? ショーンが相手なんて響子ママってば、やるじゃん!」
髪を頭のテッペンでお団子にした莉子は、幼なじみで親友でイトコ。だからわたしとママの事情を知ってる。響子はわたしのママの名前。
「響子ママには聞かないの?」
「うーん、それなんだよね」
ママはときどきパパの話をしてくれるけど『世界一かっこいい』とか『やさしい』とか『ニンジンが好き』だとか、フワッとした話ばっかりで、仕事とか名前は一度も聞いたことが無い。
一度だけ『パパって何してる人?』って聞いてみたら『いつか果音が大人になったら教えてあげるね』と返された。
「ママって、パパが誰なのかヒミツにしたいみたいなんだ」
それもまた、パパは絶対芸能人なんだってわたしに確信させる理由なんだけど。
「ママに聞いてもきっと教えてくれないと思う」
「そっかあ。いつか教えてもらえるといいね」
莉子はわたしを励ますように笑って言ってくれた。
……だけどわたしは、大人になるまで待つなんてできそうにない。
パパのことを知りたいし、できることなら会ってみたい。
昼休み、中庭で同じクラスの莉子とお弁当を食べる。
「え! ショーンがパ…もがっ」
大きな声を出す莉子の口を、思わず手で覆う。
「声が大きいよ!」
「ごめんごめん! だけどショーンが果音のパパなんて、本当?」
今度はわたしに顔を近づけてヒソヒソ声。
「んー……あくまでもわたしのカンだけど、当たってる気がする」
「果音のカンは結構当たるもんね。隠し子ってやつ? ショーンが相手なんて響子ママってば、やるじゃん!」
髪を頭のテッペンでお団子にした莉子は、幼なじみで親友でイトコ。だからわたしとママの事情を知ってる。響子はわたしのママの名前。
「響子ママには聞かないの?」
「うーん、それなんだよね」
ママはときどきパパの話をしてくれるけど『世界一かっこいい』とか『やさしい』とか『ニンジンが好き』だとか、フワッとした話ばっかりで、仕事とか名前は一度も聞いたことが無い。
一度だけ『パパって何してる人?』って聞いてみたら『いつか果音が大人になったら教えてあげるね』と返された。
「ママって、パパが誰なのかヒミツにしたいみたいなんだ」
それもまた、パパは絶対芸能人なんだってわたしに確信させる理由なんだけど。
「ママに聞いてもきっと教えてくれないと思う」
「そっかあ。いつか教えてもらえるといいね」
莉子はわたしを励ますように笑って言ってくれた。
……だけどわたしは、大人になるまで待つなんてできそうにない。
パパのことを知りたいし、できることなら会ってみたい。



