……光が眩しい。もう朝だろうか。
目を開けると、隣に京がいた。目を開けて綾を見ている。
「!!」
そうだ……京の家だ。綾は何でいつも、先に寝ちゃうんだろう……。
「おはよ」
ふと気がつくと、ふたりの手は繋がっていた。
ボッと顔が赤くなって、恥ずかしさから布団に潜り込む。それなのにさらに恥ずかしくなった。1枚の布団に、ふたりで寝ているなんて。
好きな人の家に泊まったんだ……。
行き場のない感情を、京にぶつける。
「寝顔見た!? 最悪!」
「見たけん。バッチリ」
悪戯に口の端を上げる京に、ショックを隠せない。
もうほんとに最悪だ……。
「まつげ長いなー」
「ちょっ、くすぐったいからやめてっ」
本当は睫毛なんか触られてもくすぐったくないのに、そう言うと、京はニヤリと笑った。
この顔……悪いこと考えてる顔だよ……。
案の定、京は綾をくすぐり始めた。手を繋いだままで……。
「やーっはっはっは! ヤメてーっ!!」
京と普通に遊べてることが嬉しくて、笑いが止まらない。
──バンッ!!と突然京の部屋のドアが開いた。
「うるさいガキんちょふたり!! 律様は徹夜明けなんじゃボケー!!」
「律兄!」
「変なしゃべり方すんなや」
「いや、困った。ふたりとも大人への階段のぼっちゃった?」
……大人の階段?
あたしと京はきょとんとして、律兄を見上げていた。



