「んん〜……」
……なんか、くすぐったい……?
目を開けると、すでに起きていた京があたしを眺めていた。
「なっ! な、……なんっ」
「はよ」
「……お、おはよう……」
何で京って、いっつもあたしより先に起きるかなぁ……。
「ふぁ……」
欠伸をする京はもぞもぞと布団に潜り込む。
「……寝るの?」
「ん。もう少し」
今にも寝そうな京を横目に壁に掛かっている時計を見ると、昼12時を指していた。
「ちょっと京! 12時だよ!? 花見1時からじゃん!」
隣に寝転ぶ京を叩き、急いで布団から出ると、ふと自分の格好に目がいった。
素肌に、ファスナーが付いたブカブカの上ジャージ。
「………」
恥ずかしいのか怒りなのか、顔がどんどん熱くなってきた。
「京!? これ、着せたの京でしょ!」
「何かや〜……裸よりはいいじゃろ〜?」
京は睡眠を妨害するなと言わんばかりに、布団を頭まで被る。
「いつ着せたの!?」
まさか明るいところで着せたの!?
「何を今さら……昨日全部見ちょるじゃろ……」
「んなっ! そそ、そういうこと言わないでよ!」
「ふっ……」
もう最悪っ! 何で京ってこんなに意地悪なの!?
真っ赤になりながら床に落ちていた下着と下ジャージを持って、洗面所に向かう。
着替えて髪を直そうと鏡を見たあたしは、また赤面してしまった。
「~っなんなのよ、もう……!」
首筋や鎖骨に、無数のキスマークが刻まれていた。
ほんと……京にはかなわない。



