あたしはクスクス笑う京を見つめる。京は視線に気付いて笑うのをやめると、大好きな、優しい笑顔を向けてくれた。
「……好きだけん」
ほんの一瞬、唇が触れた。だだそれだけで、体中が熱くなる。
好き。触れたい。
そんな感情が沸々と湧き上がって、言葉の代わりに目で訴えてみた。
「……綾」
するりと、京の温かい手に頬を撫でられる。
「もっかいキスさせて」
あたしの返答も待たず、柔らかい唇が口を塞いだ。
唇が離れて目を開ければ、いつの間にか京はあたしに覆い被さっている。
漆黒の瞳が、あたしを一心に見つめていた。
「好きだけん……一生」
「……………」
「これから、何か、どんな困難があっても、俺の気持ちは変わらんけん」
「……困難なんて、ないよ」
「あるかもしれんじゃろ?」
「あるかな……」
「だから、誓うけん」
誓うと言った京の瞳があまりにも真っ直ぐで……あたしの心は奪われた。
「何があっても、綾を、何度でも愛す」
あたしはいったい、何度君に泣かされるんだろう。
「……泣き虫」
「だっ……て……」
こんなに好きな人、二度とできない。
世界中どこを探したって、こんなに愛しい人は絶対にいないよ。



