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「まだ寒い気がするぅ……」
びしょ濡れのまま家に帰り、急いでお風呂に入った。
京の部屋でホットミルクティーを飲んで震えていると、お風呂からあがった京が部屋に戻ってくる。
「温まった〜」
「ミルクティー淹れといたよ」
「ん。ありがと」
京はあたしの隣に座って、ミルクティーを飲む。
「もう川に投げ込むのは、夏だけにしてね」
「はははっ、ごめんて!」
ムスッとするあたしの頬を、京はぷにぷにと数回指で押してくる。
「怒っちょー?」
「怒ってますぅ〜」
「許して?」
「イヤ」
プイッと顔を背けると、「綾〜」と猫なで声を出す京。
ふんっ。今日はもう、かまってあげないんだから! 冷たくするもんねっ。
「あーやー」
「…………」
「綾ちゃーん」
「…………」
「……綾姫〜」
「ぶふっ!」
「ふっ……。俺の勝ちじゃな」
笑ってなんかない! キッと睨むと、京は満足そうに口の端を上げる。
行き場のない気持ちを抱えたまま、あたしはベッドにダイブした。
「何かや。もう寝ちょー? つかそこ、俺の寝る場所だけん」
「床で寝ればっ」
枕に顔を埋めて、赤くなってしまった顔を隠す。
「遊ばんの? まだ23時だが」
「ひとりで遊べばいいじゃんっ」
「ふーん」
何よ、ふーんて! 何でそんなに、いっつも余裕綽々って感じなの?
あたしばっかりドキドキしてるなんて、何か、ずるい。



