「ど……どんな感じかや?」
朋が興味津々という感じで聞くと、紙パックのジュースを飲んでいた陽子はむせた。
「いいけん、あたしの話は!」
よ、陽子が大人に見える……。まさかあの陸と、ひとつのベッドで……。
「綾も変な目で見ちょらんで、自分のこと考えぇ!」
赤くなる顔を誤魔化すように怒り出す陽子。
「……陽子は何で陸と……できたの?」
怖くなかったの? 恥ずかしくなかったの?
そう目で訴えると陽子は諦めたのか、セーターの裾を伸ばし、口元を隠しながら話し出す。
「そりゃ、怖かったし恥ずかしかったけん。でも……その気持ちよりも、陸のこと……好きだなぁって、思っちょった……」
ボソボソと真っ赤になりながら話す陽子を、心の底から可愛いと思った。
「……自然にそう思うけん。何度も触れてるうちに……怖さも恥ずかしさも消えて……嬉しくなっちょーよ」
照れながらはにかむ陽子が、すごくすごく幸せそうに見えた。
何度も、何度も、触れていくうちに……。
「あたしもそう、なるのかな……」
ポツリと言うと、陽子はあたしの頭を撫でた。
「今日がそうなるとは限らんけん。でも綾なら、大丈夫な気がするけん」
「そうだけん! 綾と京だって相思相愛なんじゃからっ」
「でもやっぱ恥ずかしいよー……」
両手で顔を覆うと、陽子と朋は声を出して笑った。
あたしも、陽子みたいに嬉しくなるかな。
でもきっと、京の腕に抱かれて眠ったら、最高に幸せだと思うの。



