「あ。母さんたち、明日行くって」
「ふぇ?」
京の苺まで頬張るあたしを見て、京は笑う。
なんで笑うの……いやそれは置いといて、なんの話……?
ごくん、と。苺を飲み込んでからようやく理解した。
「明日ぁぁぁああ!?」
「なんっ……かや」
京はあたしの大声に眉を寄せ耳を押さえるから、
「ご、ごめん……」
と謝ったけれど、心拍数は急上昇していた。
だって桜祭りの日に出発って言ってなかった!? 明日って! なんでそんな急に!
「何する?」
「はい!?」
戸惑うあたしとは違い、京はきらきらと目を輝かせる。
「好きなことし放題だけん!」
出た……。楽しいこと大好き病……。
「明日何するかや!?」
ワクワクし過ぎじゃない? やっぱりあたしの考えすぎだったりするのかな。
「う〜ん……あっ! みんなでお泊まり会しようよっ」
「明日?」
「うん」
「明日より花見終わってそのまま泊まったほうがよか。みんなそろっちょーし」
「あ、そうだね」
「決まり。明日は何すっかや〜」
ウキウキする京を横目に、やっぱりあたしは緊張していた。
ど……どうしよう……。



