君を、何度でも愛そう。


─────…


「は!? 和也ってあの、小学ん時に朝っぱらから来たガキ!?」

「そう。迷惑極まりないやつ」


リビングで夕飯を食べている最中、朋と和也が付き合った話をすると、律兄が不服そうな顔をした。


「何であのガキんちょに彼女がいて、俺にはいちょらんかや」


律兄また彼女いない時期なんだ……。


「そんなの、モテんからじゃろ」


味噌汁をすすりながら京はさらりとひどいことを言う。


「はぁ!? 俺様がモテちょらん!? 俺を誰だと思っちょー? 律様だぞ。モテモテじゃい!」

「ふっ」


嘲笑うかのように鼻で笑った京に、律兄の堪忍袋は切れたらしい。


「テメェ京っ! お兄様に向かって何っじゃその態度は!」

「いやだって、モテモテって……」

「お前なんかより俺の方がモテるが! なぁ、綾!」

「律兄うるさい〜」

「ひっど、綾ひっど! 昔は律兄のお嫁さんになる〜って言っちょったんに!」

「アホかぁ! 綾はそがんこと一度も言っちょらん!」


いつものように喧嘩するふたりに、あたしはクスクス笑う。


「ほんと仲よしだね〜」

「「どこが!」」


仲良しじゃん……。


「あぁもう。綾、俺と付き合わん?」


バシィンッ!と京は律兄の頭を思いっきり叩いた。


「奈落の底へ落ちろ」

「はいはい、京くんは綾ちゃんが大好きなんでちゅよね〜?」

「…………」

「わーっ! 京っ! それはダメ!」


イラッとしたらしい京が、箸を握り締めた手を律兄に振り落とそうとしている。


「なんだよ京〜。本当のこと言っただけじゃろ! 照れんな、ヨッ」


ウィンクした律兄に、京が跳び蹴りしたのは言うまでもなく……。


しばらくの間、リビングはプロレス会場と化していた。