「「……………」」
どうしたものか。さっきからニヤニヤが止まらない。
「――っだぁ! 何かやお前らっ、ニヤニヤニヤニヤすんなや!」
放課後、廊下を朋と並んで歩く和也に、あたしや京、もちろん理一たちも頬が緩みっぱなし。
「いやぁ〜、何かいいねぇ!」
「新鮮カップルだけん」
「手、繋がないんですかぁ〜?」
「うるっさいわ!」
照れる和也と朋が、新鮮で可愛らしいカップルにしか見えない。
「散れっ、お前らあっち行け!」
しっしっ、と和也は手を振り、あたしたちを邪魔者扱いし始めた。
「早速独り占めが始まったけん」
「朋、これから大変だや〜」
陸と陽子までからかい出すと和也は真っ赤になり、体を小刻みに震えさせた。
「お前らぁぁぁあ!!」
「きゃーっ!」
「和也が怒ったぞー」
「逃げろーー!」
逃げ出したあたしたちを追い掛けてくる和也。
「え! 待って待って!」と、可愛らしく追い掛けてくる朋。
みんなで下駄箱まで全力疾走。
和也は理一にタックルして、そのそばで京と陸は笑っている。
4人の男の子たちが、キラキラ輝いて見えた。
「青春ですなぁ〜」
胸がポカポカ暖かくなる。
「ふはっ。綾、オジサンみたい」
そう言う陽子が靴を履き替えながら、昇降口ではしゃぐ陸たちを眩しそうに見ている。
「オジサンにもなりますよ〜! 朋は幸せそうだしぃ〜」
ニヤニヤしながら朋を肘でつつくと、ポッと頬を染める朋に陽子と顔を見合わせる。
「「可愛い〜〜!」」
「きゃーーっ」
ふたりで抱きつくと、朋は幸せそうに笑った。



