「どうしたけん。何かあったかや?」
何も知らない朋は無邪気に笑いながら、あたしたちに近寄ってきた。
「……何で綾たち、そんなところにいるかや?」
思いっきり草むらに隠れる予定だったあたしたちを、不思議そうに見る朋。
「かくれんぼしてたけん」
キリッと真面目な顔で言う京に、朋は「かくれんぼ?」と疑いもせずに笑った。
和也は完璧に固まってるし、どうするのよこの状況。
「……今、朋の話しちょったけん」
突然陸が言い出し、和也がビクッと動いた。
「あたしの話?」
ナイス陸っ!
「そうそうっ、ちょうど朋の話してたの! 朋って頭いいよね〜って!」
「面倒見もいいけん」
あたしと京がそう言うと、陽子も付け足す。
「朋は優しいけんっ」
「厳しいとこもあるが」
理一がそう言ったあと、みんなで和也に視線を集める。
「え……あ……可愛い……けん」
「えっ……」
かぁっと赤くなる朋に、「それから〜?」と理一が意地悪そうに聞くと、和也は口ごもる。
「なっ、何!? ほめるゲームでもしちょるの!?」
赤くなった頬を誤魔化すように、顔を押さえる朋。あたしは知らん顔して、和也の背中をつねった。
「いっ……!」
早く言いなよと目で訴えると、和也は意を決したようにオレンジの髪をガシガシと掻いた。



