「俺、告るけん」
バサッ、と持っていた教科書が床に落ちた。理科室に移動中、和也が突然の告白宣言。
陽子たちと楽しそうに歩く朋の後ろ姿を見ながら、隣の和也に詰め寄る。
「何で!? いつ!? 今日!? 今!?」
「昨日さ、朋デートに誘われたじゃろ? 行く気かやって聞いたら、分かんないって言うけん……」
「うん、それで!?」
「ここらでいっちょ、男を見せようかと……」
「おお、偉いよ和也ーっ」
「いやでも、フラれるかもしれんけん……」
「男ならビビんないの!」
「イテェよ!」
思いっきり叩いた背中を撫でながら、和也はあたしを見つめる。
「ん?」
「頑張るけん」
「うん! 頑張って!」
「やべーよー。緊張がハンパねぇってマジで……」
「てか今日、告白するの?」
「当たり前じゃろ!」
当たり前なんだ……。
「桜祭り明後日だけんね!」
「え!?」
あああ、明後日!? ってことは……あたしと京がふたりっきりになる日も、明後日から……?
「何赤くなっちょー」
「別に!? 何でもない!」
ど……どうしよう……!
いやその前に、和也の告白だよね!



