君を、何度でも愛そう。





「じゃーね綾っ! 土日に治すけんねっ。また、月曜に学校で!」

「お大事に」


陽子と陸が手を振って帰っていった。陽子が陸に蹴りを入れている。


ずいぶん仲良くなったんだなぁー……。


そんなことを思いながらふたりの後ろ姿を見送って、隣に立つ京を見る。


「あの……京。綾なら大丈夫だよ?」


おずおずとか細い声で言うと、京は1歩前に出る。


「俺が連れていきちょーだけだけん」


やっぱり胸の奥が、まるで発火したように熱くなる。振り向いた京の笑顔に、くらくらと目眩がしそう。



「薬とか必要な物だけ用意して」

「……分かった」


……京は、風邪薬だと思ってるんだろうな。


京だけじゃない。陽子も陸もクラスのみんなも、綾が病気ってことを知らない。


ママがいないことも知らない……。


家に遊びに来る京たちは、きっとパパと同じように、仕事だとでも思っている。


罪悪感なのか、少し胸が痛くなったけど頭を振って考えるのをやめた。


必要な物だけ持ち、パパにメモを書いて家を出た。