「照れて」
「……、うん?」
最後は幸せいっぱいのハッピーエンドだった映画が終わり、DVDを片付ける京に告げる。
「だから、照れてみて」
「……ふっ」
何を言い出すかと思えば、仕返しを考えてた結果、それ?って感じで笑う京。
「あたしばっかりずるい! 京も照れてよー!」
「アホか! 何に照れればいいけん!」
た……確かに……。
あたしはうーんうーんと頭を抱え、ひらめきに拳を握った。
「好きだよ京!」
「俺も好きだけん」
さらっと普通に返された……。
「京の笑顔が好き!」
「俺も綾の笑顔、好き」
な……何かな、この差……。
やっぱり京を目指すには、まだ早すぎたみたい。
「もういい……」
「もういいんだ?」
クスッと笑う、意地悪な京。
あたしはベッドにダイブして、京に不機嫌な顔を見せた。
おかしそうに笑う京はベッドの前に座り、寝転がったあたしを見つめる。
「綾はそのままでいいけん」
ベッドに肘をつきながら、あたしの髪を撫でて優しく微笑む京にドキッとする。
ほんと、京にはかなわない。あたしばっかり、ドキドキさせられる。
「……京」
「んー?」
あたしの髪で遊ぶ京を、瞳だけで見上げた。
「キスして」



