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「母性本能くすぐられるみたいな感じだよね……ぷふっ」
「何笑っちょー!」
ブチッと草を抜く和也の横で、スヤスヤ眠る京。
サボリ組のあたしたち3人はホームルームに出ず、裏庭で話し込んでいた。
「てか早く告白しなよ」
「簡単に言うなや!」
まぁそうだけど……人の恋愛って、何でか急かしたくなるんだよねぇ。
「朋にかまってもらいたいからって、髪オレンジにしちゃうんだもんね〜。相当好きだね!」
「うっさいわぁ!」
真っ赤になる和也のオレンジ色の髪は、太陽の光で透けてすごく綺麗だ。
「喧嘩すんなや〜……」
目を擦りながら、京が起き上がった。
「ねぇ京っ! 和也、早く告ればいいと思わない!? 見てるこっちが焦れったいって言うかさぁ〜っ」
「いや告白は無理じゃろ。だって和也だし」
「お前は何で俺には冷たいけん!」
「つかまず朋は和也のこと、どう思っちょーかや」
「問題児ナンバー3?」
「ははは! 確かに!」
「笑いごとじゃなか!!」
ムスッとする和也だけど、あたしと京は知っている。
朋も、和也のことが好きなのだ。
「ダメだぞ和也。男なら、攻めんと」
髪についた葉っぱを取りながら、京が微笑む。
「……俺が京みたいにできるわけないじゃろ。歯が浮く」
「ふっ……」
ダメだこりゃって感じで笑う京に、和也はカチンときたみたいで、勢いよくあたしに顔を向けた。
「ムカつく! なぁ綾!? 京ってキザ過ぎると思わん!? 聞いてるこっちが恥ずかしいっちゅーかさ!」
「えっ!」
何であたしにふる!
京は、ジィッとあたしを見ている。
「……っ別に……」
かぁっと赤くなると、和也は眉を寄せた。
「これだからバカップルは嫌だけん……」
バカップル……。
そうかもしれない。
京が嬉しそうに微笑んでるのを見て、あたしも嬉しくなって、微笑み返してしまった。



