「……俺も……」
ボソッと囁く京に、おかしさが込み上げてくる。
「……照れてる……」
クスッと笑うと、勢いよく京が離れた。
「照れちょらん!」
涙目で、真っ赤な顔して。可愛いくて仕方ないよ。
「俺は可愛いくないけん!」
何で京って、あたしが考えてることすぐ分かっちゃうの……。
「可愛いのは綾だけん」
「んなっ……!」
かぁっと赤くなる顔。
京はズッと鼻をすすって、赤くなった目であたしを見た。
「愛してる」
返答する暇もなく、京の唇が触れた。
懐かしい、甘いキス。
京……。
今までたくさんの言葉をもらったけど、それほど深い愛の言葉を、あたしは知らなかったよ。