「ごめんね京……思い出を……っ捨てさせてしまって……」
「――……っ」
震える手で口を覆う京に、あたしは手を伸ばす。
京はギュッと瞬きをして、大粒の涙がこぼれ落ちた。
ふたりの手が、繋がる。
京の濡れた瞳が、あたしを見つめてる。
「……律兄……またアルバム、作ってくれるかな……?」
そう微笑んだ瞬間、あたしは京の腕に包まれた。
「……綾っ……思い……出しっ…」
嗚咽する京に、涙が溢れる。
「思い出したよ……京が、誓いをしてくれた時……」
「……っ……」
京の抱き締める力が、いっそう強くなる。
涙を流して震える京を、ひどく愛おしく感じた。
「ありがとう京……何回言っても足りない……本当に、ありがとう……」
「……っ言ったが……俺が……何よりも…大きな存在になっちゃるって……」
「なってるよ………」
「一生涯……変わらないけん……っ」



