「京は……間違ってないよ」
目を見開いて、戸惑いの表情を浮かべた京。
あたしは涙を流しながら、京に向かって微笑んだ。
「救ってくれて、ありがとう」
「……あ、や?」
戸惑う京は口元を隠して、あたしをジッと見た。その瞳には、涙が浮かんでいる。
あたしは上半身を起き上がらせて京と向き合う。雪の上に座ってるのに、寒いという感覚はなかった。
「パパから聞いたよ。……あたしを、治してくれたんだって。……ありがとう、京……ほんとに……っ……」
バカ。何であたしはすぐ泣いちゃうんだろう。
「もう、元気だからっ……あたし、もう怖く…ないよっ。……生きるよ………生きたいの……京……」
生きる勇気を、君がくれたから。
生きていくために、君が愛を、くれたから。
「……っ……」
ボタボタと、涙が落ちる。
「……京っ……未来を、あたしのっ……未来を作ってくれて……ありがとう……」
……京。
あの、本棚の隙間……。あそこには、アルバムがあったんだよね……?



