原因不明の病は、あたしを孤独にさせた。


友達に囲まれて、笑顔で過ごす毎日。


だけどあたしは、いつも孤独だった。


愛されていると分かっていても、いつか傷が広がって、ひとりになると知っていたから。


それが間近に迫って、怖くて、怖くて、怖くて。


あたしは全てを捨てた。


それが、みんなを悲しませて傷つけると分かっていても、あたしにはそうすることしかできなかった。


記憶さえも捨ててしまえば、みんな離れてくれると思ったの。



なのに。


どうしてなの……?


どうしてまだ、あたしのそばにいるの?