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「京〜。お友達来ちょる〜!」
冬休み2日目。部屋でひとり心理学の本を読んでいると、1階から母さんに呼ばれた。
……友達?
俺は本を閉じて廊下に出る。階段の下から、知ってる顔が俺を見上げていた。
「おぃーす」
「理一? 何したが」
理一は母さんに促され、階段を上ってきた。
「ちょーっとな。まぁまぁ、入れ」
俺の背中を押して、勝手に部屋に入る理一。
この強引さは直る気配がないな……。
理一が真っ赤なダウンを脱いでる横で、俺はテーブルの前に座りベッドに寄りかかる。
理一はダウンをベッドに放り投げた。
「雑だよな、理一って」
「几帳面だよな、京は」
理一は俺の向かい側に座り、ニヤリと笑った。
「で? 何かあっちょー?」
母さんが持ってきたコーヒーを飲みながら、理一が訪問してきた理由を早速問いかける。
理一はそんな俺を見て、首の後ろを掻いた。
「言っちょらんことがあったなーと思って」
「何かや、綾の話じゃろ?」
「まぁ、そうなるけんね」
理一は勝手にコンポのリモコンを取って、音楽を流し出した。
切なげなメロディーの洋楽が、部屋いっぱいに響き渡る。



